シッタカ新聞

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コロプラ 2020年決算

ゲーム会社のコロプラ、決算でましたねー。

ドラクエウォークがどこまで伸ばせたんでしょうか?!

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3668/ir_material_for_fiscal_ym7/88839/00.pdf

 

売上450億(昨対+16%)、営業利益122億(昨対+314%)・・どやっ!

って感じの決算でした。

でも、一見いいように見えましたが、、費用面見てみると、外注費は上がる方向、採用は縮小してく方向、、なんかあんまりポジティブじゃないかな。。

 

正論を言えば、採用を強化して優秀な人材を育て、内製化してノウハウを溜めて、強い組織になっていくという流れじゃないのかな??外の安い人件費を外注として使い、自社の人は増やさない、、なんか攻め気の状態じゃないね。

 

今はドラクエウォークが当たったのと、むかーしからある白猫プロジェクトのゲームがちょい盛り上がった影響で数字自体は上向いた。でもまだまだ先行きは不透明です!というとこなんでしょう。

 

あとコロプラの歴史上、苦い経験としては2016年後半から2017年前半にかけて、あれだけ利益体質だったこの会社が、一気に赤字に、、

理由は北米進出。

アメリカは大きなマーケットだけど難しいんだね、ほんと。。

 

最後にゲーム業界の時価総額ランキング、、コロプラは13位!時価総額も1000億強ということで頑張っているのではないでしょうか!なので、もう少し強めの経営戦略でいいとおもいますが、、

任天堂 7兆4629億円
ネクソン 2兆5248億円
バンダイナムコホールディングス 1兆7573億円
サイバーエージェント 8243億100万円
スクウェア・エニックス・ホールディングス 7596億9600万円
カプコン 7517億2800万円
コナミホールディングス 6263億7800万円
セガサミーホールディングス 3519億5500万円
ガンホー・オンライン・エンターテイメント 2348億8400万円
ディー・エヌ・エー 2341億1900万円
ミクシィ 2210億8000万円
グリー 1349億3300万円
コロプラ 1194億9800万円
KLab 337億9300万円
gumi 273億2300万円
ドリコム 260億2800万円
エイチーム 167億5800万円
イマジニア 118億6300万円

 

 

ぐるなび 第2四半期決算

コロナ禍できつい飲食店を顧客に持つぐるなび、、第2四半期という事でもろにコロナ禍の中、どんな数字だったのでしょうか、見てみましょう。。

 

売上58億、営業利益マイナス49億。うおっ、、マイナス49億。。

昨年と比べるとよりエグさがわかります。

昨年は売上150億で営業利益7億。。いい数字や。。やはり今年は超きつい状況のようです。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2440/tdnet/1893440/00.pdf

 

でもでも、決算の資料を見てみると、第1四半期は最悪で、その最悪期は抜けました!!

と記載がありました、ほんとかな??そんなポジティブ要因あるのか??

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2440/tdnet/1893442/00.pdf

 

まあ確かに第1四半期を見てみると

売上18億の営業利益マイナス3.8億、ともっとヤバい状況でした。

なので、売上自体も四半期ベースで比べ2倍以上に増えてます。。ここはポジティブ要因なんですね。

 

でもポータルサイトとして気になった点が一つあります。

掲載店舗数、、そもそもお店がたくさん載っていないとユーザー離れが進む、そして広告を出す店舗も減る、掲載店がもっと減る、、負のスパイラル。。これがポータルサイトの一番怖いシナリオですよね。

決算資料によると16%減少して49,000店が掲載しているらしいです。

16%減と言う事なんで58,000店くらい前はあって、このコロナの影響もあり9,000店が解約。という事なんでしょう。

 

まあ、この掲載店舗を増やすセールス活動って、個人的経験からの感想ですがマジできつい!泥臭い!!んですよ。頑張って6万件見えるとこまで増やしてきたのに、一発で9000件飛ぶ、というのは精神的にダメージ大だと思います。

 

数字の話に戻すと、ぐるなびの掲載料を調べたところ最低1万円/月みたいです。

上は5万なり10万を超えるプランもあるようですが、ここでは最低の1万円と考えると.

それだけで9,9,9、、、9,000万/月の売上が吹っ飛んだ計算になる。。まじで怖い!

 

じゃあどうしていくかというと、当然、固定費の削減(経費の見直し)をばしばし進めていきますよね、、オフィスなんかも返上していくみたいです。

 

ではB/Sを見てみましょう、、40億の現金預金が減っていますね。このお金で対処したことが見えます。その分、会社の資産全体も40億の減少、つまり40億分会社は小さくなったという事です。

 

でも一つ、すごっ、、!と思ったのが借金の少なさ。自己資本比率も80%から今回77%に落ちたものの、想像以上に財務基盤が強い、安定した企業だったんですね。

まぁ簡単にいうと借金が少なくて、自分の稼いだお金でずっと回せてきた会社という優秀な会社だったということです。ここにはびっくりです。。

底は脱したとはいえまだコロナ禍にあるわけで、飲食業界は引き続ききついと思います。今後、借金をしてこの状況を脱するんですかね?この自己資本比率であれば、借入は出来ると思うので、そこは一つの武器ですね。

 

個人的にポータルサイトは大好きなので、ぐるなびにも頑張ってもらいたい!

直近で上場するRetty

shittaka.hateblo.jp

も飲食ポータル、このぐるなびという大先輩の状況をみて

どう舵をきるんですかね。。ここも注目してます。

 

 

 

サイバーエージェント通期決算(2020年度)

Web広告を語るうえで外せない企業、サイバーエージェント

こちらの通気決算報告が出たので、早速見させてもらいました。

https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/BYOH/TlVs/sgg0.pdf

 

いやー、、ほんとすごい会社ですね。。

売上4,785億で昨年の4,536億からは5.5%の上昇。

営業利益は308億から338億で10%の上昇。。まじで力強い!

www.nikkei.com

 

決算報告書でも、事業を解りやすく3つに分けて説明してます。

メディア事業、広告事業、ゲーム事業、

この辺の決算報告書の見やすさも、サイバーさん素晴らしいですね。

https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/BYOH/TlVs/maq7.pdf

私もちょこちょこ決算報告書は見ますが、各社フォーマットが自由な為、わかりづらいものも正直多いです。

この報告書からも、営業の強い会社=アウトプットの上手さ、がにじみ出てます。。

 

この3事業の中で利益率のダントツはゲーム事業、売上1,558億に対し、営業利益338億となっており、営業利益率はな、な、なんと19%超え、、すごい。

サイバーさん全社の売上は4,785億で営業利益338億なので営業利益率は7%です。

ここからもいかにゲーム事業が現在のサイバー内で大事な稼ぎ頭なのかわかります。

 

あと、全体で大きな流れとしてはやはり「ABEMA」でしょう。

この急成長中のメディアは目が離せないですよね。

2016年からこの事業スタートしていますがこの当初からサイバーさんの売上は3,100億、3,700億、4,100億、4,500億と毎年順調すぎるくらいの飛躍を遂げてます。

しかし、営業利益は2016年の367億を最高に、307憶、301億、308億、で今年の338億と横ばいなんです。。

 

ここからも300億くらいの利益は保ちながら(死守しながら)、それ以外はABEMAに振り向けよう!が伝わってきますよね。ほんと2016年から計ったように、営業利益が踊り場、横一線になってます。今まで100億、200億、300億とすごい勢いで営業利益を伸ばしてきた会社がぱたんと踊り場ですよ、、巨額投資をしなければもっと利益は出せたはず。。でも、それだけABEMAにかける想いが強いんだと思います。

 

まあこの流れも電通を当初からベンチマークしていたからこそなのでしょうか、、

電通時価総額にも肉薄していますし、このままの勢いなら超える日もそう遠くないかもしれません。

www.nikkei.com

 

インターネット広告が市場拡大は続いているものの、サイバーさんクラスの規模になると大きなインパクトを与える新規メニューが作れるマーケットではなくなってきているのかもしれませんね。

であれば、広告の出し先を作っちゃえ!メディアやプラットホーム自体を作っちゃえ!、と考えた発想と行動力がすごいですね。

 

と、直近の華々しい動向をメインで見てみましたが、一つ面白かったのが創業期の2000年から2003年までの4年間、利益が出ていない事。

サイバーさんクラスの事業創造力がある会社でも、利益が出るまで5年はかかるというストーリーは良い(勇気づけられる)発見でした。

 

 

TKP 第2四半期決算短信

貸鍵室最大手のTKPから第2四半期決算短信が出されました。

https://ir.tkp.jp/news/auto_20201015404390/pdfFile.pdf

今年の3月から8月までという事で、魔のコロナ禍真っただ中の短信となりました。

数字の方は。。

売上205億、経常利益21億の赤字。。お疲れっす。。

昨年は242億、経常利益21億なんで、コロナがなければ、自粛がなくみんな貸し会議室借りてセミナーや会議やってる世の中なら経常利益率8%は出せるいいビジネスだったのに。。

 

この貸し会議室市場での新興はスペースマットでしょう。

www.spacemarket.com

なかなか勢いありましたが、業績はどうなんでしょう。

ここも今年1月から6月までの短信出てたんで、見てみました。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04708/5c2edd74/d612/43c1/9a11/1a42b2ca3fbd/140120200813481398.pdf

売上3.5億、経常利益700万と、TKPとは規模は全く違いますが、黒字なだけめちゃ頑張ってますよ。

自己資本比率見ても、77%と財務の健全性は高いですね。

でもでも、ちょっと責め合ぐれている感はします、いまはこの未曽有のコロナ禍、どうなるか慎重な姿勢のスペースマーケットという印象があります。

 

キャンペーンなんか見ても、ハロウィン特集、クーポン配布など、、今までとありきたりのものばかり、、やはりちょっと攻め方が地味です。

 

一方TKPの財務状況は自己資本比率30%→28%と低下していますね。

大箱の会議室を回している印象のTKPですが、実はスペースマーケットとガチ競合の小規模貸し会議室プラットホーム持っているんですよ。

cloud-space.jp

個人的には、もっとここに注力した方がいいよ!とマジで思います。先ほどのスペースマーケットにスペイシーも完全にやられて(シェア奪われた)ますし、

www.spacee.jp

クラウドスペースはまだスペースマーケットの足元にも及んでない状況かと思います。

キツいEV市場、2027年まで赤字か。。

なんかどこの自動車メーカーも頑張ってるEV、電気自動車について本当はキツいんですねぇ〜という記事。。

r.nikkei.com

 

トヨタの幹部も現時点ではEV車は売れれば売れるほど赤字になるらしい。。

環境問題からの規制を背景にEVに取り組まなきゃいけない自動車メーカー。。

にしても、キツいよねこれは。

結局1番コストがかかる電池代の改良が進んで2027年くらいに値段が下がってくると黒字見えるらしい。あと6年、、長い、、

 

なので自動車メーカーはEV以外の車も作ってそこで利益出さなきゃいけないんだって。

通りで日産がEVじゃないフェアレディZを出すわけだわ。

r.nikkei.com

 

この記事は車好きとしてはワクワクしたわ。

Zで儲けようとはしていないと思うけど、なんか意地が見えるよね、日産の。

GT-RとZは日産の魂よね。。普通にほしいw

 

ちょっと話はそれまくりますが、、GT-Rと言えば2年前の面白いNEWSを思い出す。

全米オープンで優勝の大阪なおみ選手を日産のアンバサダーとして起用、そこでも日産の売りはEVのリーフ。

でも、大阪なおみ選手は、

「リーフじゃなくて、、、GT-Rが好き。。とかわいいKY発言。」

で、日産からサプライズプレゼンントでGT-Rをもらっちゃったという珍事!

autoc-one.jp

 最速が最強にプレゼント!これだけで宣伝効果抜群なんですかね。。

このブランディングに拘る日産には頑張ってもらいたいなぁ、面白い車を作れるメーカーなので。

 

そんなEV市場やっぱりテスラはすごかった!まさに一人勝ち!!

r.nikkei.com

 

 

 

Retty 新規上場

r.nikkei.com

個人的にポータルサイトには興味関心が高いので、このIPOもめちゃ気になるNEWSです。

なぜ、ポータルが好きかって??

だってWebっぽくないですか?ポータルサイトって。。

今回は飲食店のポータルの話ですが、例えば銀座で焼き肉屋と調べた場合、一つ一つの焼き肉屋のホームぺージ見ます??絶対に見ないですよね。

有名店なら別ですが、、

 

なので、おなじフォーマットでキレイに整列しているポータルサイト、見やすいですよ。あと、Webならではで、更新も楽ですよね。新しいお店が出来れば運営側は素材さえあれば5秒でアップ出来る、するとネット上では最新の銀座_焼肉屋の情報が出てくる。ほんとWebっぽいですよ。

 

ではコロナで大変なこの時にIPOを果たしたRetty、どんな感じなのでしょう。

9月決算という事もあり、前期はボロボロのご様子。。

そりゃ、4月~7月くらいまではもろにコロナ影響をくらい、ぼろぼろでしょう。。

なので22億の年商に対し、経常利益:3億の赤字。。お疲れっす。。

 

でも、前々期はというとコロナの影響もないので、まあ健全な状況と言えるのでしょう。

22億と売上は変わらずで、経常利益:1億の黒字。経常利益率は4.5%。

この数字はどうなのかなー、、と思い、競合である「ぐるなび」をチェック!!

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2440/tdnet/1824015/00.pdf

 

この前の3月(2020年)に締まった決算では、300億の年商に対し、経常利益:19億、経常利益率6.3%。ここは3月決算なので、コロナの影響は軽微かなという事で、比較するならRettyの前々期と、ぐるなびの前期がよさそうですね。

でも改めてみるとぐるなびの300億の年商や、6%超えの経常利益率ってすごいですね~

 

でも、今回のRetty上場は、食べログぐるなびなどの競合がひしめく飲食店ポータルサイト市場で後発組みとなったわけで、、これはポータルサイト人気と捉える事も出来ますし、サイト内コンテンツをこだわれば、まだIPOは狙えると、多くの人に夢や希望を与えたのではないかと思います。

こんなサイトあるしな、、サービスあるしな、、で諦めないで、小さな差別化を続けていけば大きな結果になりますね。

 

最後に記事にもあった今後の上場で得た資金の使い道ですが、、エンジニアは分かりますが、営業人員の補強にも使うみたいです。

やはりポータルサイトビジネスは、掲載店を増やすために泥臭いセールス活動は必要なんですね。

 

孫さんの一言

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ソフトバンク孫会長の一言。

うーん。。説得力がある。。

 

確かに何でもかんでもイーターネットという事ではなく、広告と小売に対して常識を変えたのがインターネット。おっしゃる通り。

 

インターネットよりもAIの方がより多くの業界に対しインパクトのある変化になると予測。