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サイバーエージェント通期決算(2020年度)

Web広告を語るうえで外せない企業、サイバーエージェント

こちらの通気決算報告が出たので、早速見させてもらいました。

https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/BYOH/TlVs/sgg0.pdf

 

いやー、、ほんとすごい会社ですね。。

売上4,785億で昨年の4,536億からは5.5%の上昇。

営業利益は308億から338億で10%の上昇。。まじで力強い!

www.nikkei.com

 

決算報告書でも、事業を解りやすく3つに分けて説明してます。

メディア事業、広告事業、ゲーム事業、

この辺の決算報告書の見やすさも、サイバーさん素晴らしいですね。

https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/BYOH/TlVs/maq7.pdf

私もちょこちょこ決算報告書は見ますが、各社フォーマットが自由な為、わかりづらいものも正直多いです。

この報告書からも、営業の強い会社=アウトプットの上手さ、がにじみ出てます。。

 

この3事業の中で利益率のダントツはゲーム事業、売上1,558億に対し、営業利益338億となっており、営業利益率はな、な、なんと19%超え、、すごい。

サイバーさん全社の売上は4,785億で営業利益338億なので営業利益率は7%です。

ここからもいかにゲーム事業が現在のサイバー内で大事な稼ぎ頭なのかわかります。

 

あと、全体で大きな流れとしてはやはり「ABEMA」でしょう。

この急成長中のメディアは目が離せないですよね。

2016年からこの事業スタートしていますがこの当初からサイバーさんの売上は3,100億、3,700億、4,100億、4,500億と毎年順調すぎるくらいの飛躍を遂げてます。

しかし、営業利益は2016年の367億を最高に、307憶、301億、308億、で今年の338億と横ばいなんです。。

 

ここからも300億くらいの利益は保ちながら(死守しながら)、それ以外はABEMAに振り向けよう!が伝わってきますよね。ほんと2016年から計ったように、営業利益が踊り場、横一線になってます。今まで100億、200億、300億とすごい勢いで営業利益を伸ばしてきた会社がぱたんと踊り場ですよ、、巨額投資をしなければもっと利益は出せたはず。。でも、それだけABEMAにかける想いが強いんだと思います。

 

まあこの流れも電通を当初からベンチマークしていたからこそなのでしょうか、、

電通時価総額にも肉薄していますし、このままの勢いなら超える日もそう遠くないかもしれません。

www.nikkei.com

 

インターネット広告が市場拡大は続いているものの、サイバーさんクラスの規模になると大きなインパクトを与える新規メニューが作れるマーケットではなくなってきているのかもしれませんね。

であれば、広告の出し先を作っちゃえ!メディアやプラットホーム自体を作っちゃえ!、と考えた発想と行動力がすごいですね。

 

と、直近の華々しい動向をメインで見てみましたが、一つ面白かったのが創業期の2000年から2003年までの4年間、利益が出ていない事。

サイバーさんクラスの事業創造力がある会社でも、利益が出るまで5年はかかるというストーリーは良い(勇気づけられる)発見でした。